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染織用語小辞典

織りの種類や染めの技法など、きものに関する専門用語を解説します。

織り

【唐織】からおり

歴史的に見ると能装束の上着に見られる豪華な織物。公家の装束である浮織りが発展したもので、地組織の上に緯糸で表す柄部分が盛り上がり、刺繍のように立体的に見えます。現代では、帯や打掛、きものなどにこの技法が使われています。唐織の帯は華やかで格調高いので、フォーマル向きです。

【ねん金】ねんきん

中国より伝えられた細い絹糸に金箔を撚りつけて織る技法。凹凸のある緯糸に、金箔を巻きつけることにより、でき上がった布に、微妙な陰影と深みのある光沢を生み出します。昭和53年髙尾弘氏が真綿糸を用いて、徳川美術館蔵の「ねん金袱紗」を復元したことで一躍知られるようになりました。袋帯やバッグに使われています。

【綴】つづれ

綴錦ともいわれ、地を織る色緯糸と模様を織る色緯糸を、別々に織り進めます。鋸の歯のようにぎざぎざした爪で柄を織るものを爪掻本綴と呼びます。またフォークのような櫛を使うものもあり、柄を織りだす際にできる把釣孔が特徴です。正倉院や法隆寺伝来の綴織が現存。日本では奈良時代に製織されたが、一時衰退し江戸時代に京都西陣で復興し、祇園祭の山車から下げる布や緞帳が織られました。

【縮緬】ちりめん

フォーマルの白生地として種類が豊富。経糸に撚りのない生糸、緯糸に強撚糸(縮緬緯)を用いて製織し、精練すると撚りが戻って縮緬のしぼが生まれます。天正年間(1573~92年)に中国から堺に伝わり、産地である京都西陣、丹後、長浜へと伝播しました。しぼの滑らかな一越縮緬、鬼しぼ縮緬(古代縮緬)、絽縮緬、紋意匠縮緬などがあります。

【錦】にしき

和歌にも詠まれた錦織は、多彩な色糸を使って織られる工芸的な織物。錦とは高度な技術を必要とする、黄金に匹敵する貴重な織物を指し、中国や朝鮮からの渡来人によってもたらされました。奈良時代には日本人よる錦が織られるようになったと伝えられています。正倉院宝物には、錦の貴重な資料があります。

【繻子】しゅす

大正時代末から昭和時代に流行した刺繍帯が繻子地です。平織、綾織とともに織物の三原組織のひとつ。経糸と緯糸の組織点を連続させずに、一定間隔で均等に織り上げたもの。浮き糸が多いため、表面は滑らかで光沢があります。多くはありませんが、色留袖、訪問着にも使われるほか、帯地にも見られます。

【緞子】どんす

中国から伝来した紋織物です。組織は繻子織で、模様部分が裏と表で反対になります。茶道で見られる遠州緞子、荒磯緞子といった名物裂が有名です。天正年間に伝わり、京都西陣、桐生が産地に。江戸時代には、小袖、帯、夜具などに。明治10年~20年代に緞子の帯が全盛期を迎えました。現在はフォーマルのきもの地、帯地ほか、覆服、袱紗といった茶道具の裂に見られます。

【紋紗】もんしゃ

紗組織で文様を織りだした夏用の生地です。初夏から盛夏用のきもの地や先染めのきもの、フォーマルの袋帯にもこの組織が使われています。透ける紗に比べ、紋紗は文様の効果で品のよい透け感を演出できます。そのため上質な織りは、セミフォーマルのきものとしても。吉祥文を浮織りで表す紋紗袋帯は、フォーマル向きです。

【絽綴】ろつづれ

絽の組織の上に綴織の技法で柄を織りだす生地で、初夏から使える夏用の帯。カジュアルなものから礼装向きまで多種類あります。絽目があることで涼感が生まれ、見た目にも爽やかです。フォーマル用には七宝、立涌、菱などの有職文や流水、観世水、霞といった自然の文様を選びましょう。

染め

【友禅】ゆうぜん

友禅は、産地によって京友禅、東京友禅、加賀友禅があり、それぞれに染めの特徴、製作の仕方に若干の違いがあります。基本は糊糸目を使った防染による染め技法のひとつ。京都に住んでいた扇絵師の宮崎友禅斎が考案したと伝えられますが、江戸前期にもこの技法は行われていたといわれています。手描き友禅は青花で下絵を描き、糊を置いて防染し、色を挿してから伏せ糊を施して地染めします。蒸して色を定着させてから、水洗で糊や余分な染料を落とし、乾燥させて完成させます。別名本友禅とも。主に留袖、振袖、訪問着といった絵羽模様のきものに使われる手業による最高の染めです。明治になって型紙と色糊を使った型友禅が生まれ、量産が可能になりました。

【白上げ】しろあげ

きものの模様部分を白く抜いて地色を染めることをいい、別名白上がりとも。また白抜きしてから、模様も染める場合もあります。きものに神聖なイメージの白が加わることにより、清らかさが演出でき、フォーマル感が増します。留袖、振袖、訪問着ほか付け下げにも使われ、上品な印象をつくり上げています。

【糊糸目】のりいとめ

友禅染の防染のための技法ですが、ゴム糊の開発によって最近では大変少なくなりました。ゴム糊のほうは糸目がくっきりと上がり、模様がはっきり描きだせる特徴があります。一方、本来の糊糸目は糯米糊で、糸目は自然なやわらかさがあります。それぞれのよさを知ると、染めのもつ奥行きを感じることができます。

【鹿の子絞り】かのこしぼり

鹿の子とは鹿の子斑の略称で、鹿の斑模様またはそのような白斑文を指します。鹿の子絞り(疋田鹿の子絞り)は布を指先でつまんで一粒ずつ絞る最高級の絞り染めのこと。鹿の子の背模様のような染め上がりからこの名がつきました。江戸時代に京都で考案され、総鹿の子絞りの小袖が誕生しています。現代では振袖、訪問着、羽織、着尺に用いられています。

【染め疋田】そめびった

鹿の子絞りの効果を型紙で染める摺り疋田と、手で描く描き疋田があります。鹿の子絞りより量産できるので、フォーマルきものの模様の中を埋めるようにあしらわれているものが多く見られます。

【金彩】きんさい

金彩は金泥、金箔など金を使って彩ることの総称です。摺箔はもっとも古い技法で、桃山時代から既に使われていました。型を使う技法ですが、現代では独自のビニールテープの縁蓋をして、摺箔したい部分だけ切り抜きます。そのほか粉状になった砂子、切り箔、金箔を細く切った野毛などがあります。

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